
SNSやフリマサイトに写真をアップするのが当たり前になった今、自分で撮った商品写真や日常の一枚でも、見る人の目に止まる「映える」仕上がりにしたい方が増えています。
とはいえ、カメラの性能や撮影スキル、ライティングを一気に整えるのはハードルが高いもの。
そこでおすすめなのが、手早く効果が出やすい「背景」を整える方法です。背景を変えるだけで、同じ被写体でも見栄えが大きく変わります。
\写真の背景づくりに便利な柄が揃う/
もくじ
背景が変われば見栄えも変わる?

背景を工夫するだけで写真が「映える」仕上がりになります。
写真でまず大切なのは「撮影場所」=背景の整理です。
被写体が良くても、背景が雑然としていると魅力が伝わりにくくなります。とはいえ、お洒落なロケーション探しやスタジオ利用は手間がかかります。
自宅で手軽に「映える」写真を目指すなら、カメラに映る範囲だけでも背景を作るのが近道。
難しい準備は不要で、費用も最初に少し(5,000円程度)かければ、長く使える撮影環境を整えられます。次の章では、背景に使える素材ごとのメリット・デメリットを比較します。
材質の違いによるメリット・デメリットまとめ
背景を工夫して「映える」写真を撮るには、どんな素材を選ぶかが大切です。撮影用の背景には、紙・布・クッションフロアなどさまざまな種類があり、それぞれ特徴があります。
ここでは、背景素材ごとのメリットとデメリットを整理して比較してみましょう。ご自身の撮影目的に合ったものを選ぶ参考になります。
①紙(プリント紙・バック紙)

一番手軽に使える背景素材が「紙」です。 プリント紙やバック紙と呼ばれるもので、木目やタイル柄などさまざまなデザインが市販されています。
・コスト ★★★★★
・サイズ ★★☆☆☆
・耐久性 ★☆☆☆☆
・扱いやすさ ★★☆☆☆
・質感 ★★★☆☆
【メリット】
紙を使うメリットは、何といっても入手しやすく安価なこと。 100円ショップでも気軽に購入できるので、初めて撮影背景を用意する方にもおすすめです。
最近は印刷技術も向上しており、木目やタイルなどリアルな柄が増えているのも魅力です。
【デメリット】
サイズが小さいため、大きな被写体には不向きです。市販されている多くはA4〜A3程度なので、アクセサリーや小物向きになります。
また、耐久性が低いためシワや折れに弱く、何度も使うには不向き。アイロンで直しても印刷がかすれるなど不自然になることもあります。
保管時は折らずにまっすぐ収納するなど、管理に注意が必要です。木の板やボードに貼り付けて補強すると、使いやすさがアップします。
②布

次に紹介するのは「布」です。 生地の種類や色が豊富で、サイズを自由に選べるのが大きな魅力です。
・コスト ★★★★☆
・サイズ ★★★★★
・耐久性 ★★★☆☆
・扱いやすさ ★★★★☆
・質感 ★★☆☆☆
【メリット】
布は大きさを自由に調整できるのが最大のメリット。 生地屋で購入すればかなり大きなサイズも手に入り、小さなものなら100円ショップでも揃います。耐久性もある程度あり、折りたたんで保管できるため扱いやすい素材です。
【デメリット】
雰囲気のある質感を出しにくいのが布の弱点。 単色の背景には向いていますが、木目やレンガ調などリアルな柄を再現するのは不向きです。
また、シワが寄りやすいためアイロンが必要になることもあります。置き方によって下地が浮き出る場合もあるので、木の板やボードに張って使うとより効果的です。
③クッションフロア

最後にご紹介するのは「クッションフロア」です。 耐久性が非常に高く、質感や雰囲気づくりにも優れている背景素材です。
・コスト ★★★☆☆
・サイズ ★★★★☆
・耐久性 ★★★★★
・扱いやすさ ★★★★☆
・質感 ★★★★★
【メリット】
クッションフロアを背景に使う最大のメリットは、リアルな質感と豊富なデザイン。 木目・レンガ・テラコッタ・コンクリート調など、撮影したい雰囲気に合わせて自由に選べます。耐久性も非常に高く、濡れても拭き取れるので安心です。
丸めて立てて保管すれば折り目もつきにくく、多少の傷がついても目立ちにくいのも利点です。
【デメリット】
唯一のデメリットはコストがやや高めな点。 とはいえ畳2帖分で5,000円~10,000円程度で購入でき、長期間繰り返し使えることを考えれば結果的には経済的です。
また、他の素材に比べると丸めて保管しても場所を取りやすい点には注意が必要です。
紙・布・クッションフロアの3種類を比較すると、SNSやフリマアプリにアップする「映える」写真を目指すならクッションフロアが最もおすすめです。
ここまでで、「紙」「布」「クッションフロア」の3種類の背景素材をご紹介しました。
SNSやフリマサイトにお洒落で「映える」写真をアップするなら、撮影背景には断然「クッションフロア」がおすすめです。
上手に活用すれば、自宅の一角が簡易ミニスタジオに早変わり。商品撮影や日常の写真も、クッションフロアの背景を取り入れるだけでぐっとおしゃれに仕上がります。
「映える」写真を撮影する時のクッションフロア活用術
ここからは、クッションフロアを撮影背景として活用する具体的な方法をご紹介します。自宅でも手軽に取り入れられる工夫ばかりなので、SNSやフリマアプリ用の写真撮影にぴったりです。
使用するのは、クッションフロア素材を使った「チェアマット」。写真撮影にちょうど良いサイズ感で、持ち運びやすさもありおすすめです。
被写体や作りたい雰囲気に合わせて、床や壁に敷いたり、家具と組み合わせたりとアレンジができます。
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①床面に敷いて使う

一番手軽な方法は「床面」に敷いて背景にする使い方です。小物や雑貨の撮影であれば、床面だけを整えるだけで十分に映える写真を撮ることができます。
被写体が小さい時や、壁面が映らない構図では特に有効です。シンプルですが雰囲気が出るので、初心者にもおすすめです。
また、光量が不足している場合でも窓際に移動して自然光を取り入れるだけで印象が大きく変わるので、撮影する時間帯や場所を工夫してみましょう。
②壁面から床面に垂らして使う

壁面から床面に垂らす使い方は、継ぎ目のない写真が撮れるのが大きなポイント。 シンプルな背景を作りたい時や、被写体を際立たせたい時におすすめです。
ただし、木目やレンガ調など柄の主張が強いデザインを使うと、不自然に見えてしまう場合もあるので注意しましょう。
チェアマットを壁に固定する際は、養生テープや組み立て式ポールなどを活用すると便利です。ただし、壁紙に直接テープを貼ると剥がれるリスクがあるため、下地を保護する工夫をおすすめします。
③壁面と机などの家具を使う

撮影したい雰囲気に合う机や棚などがあれば、それを活用するのもおすすめです。
壁面にクッションフロアを貼り付けて、家具で押さえるだけで簡易スタジオのような空間を作ることができます。
あとはいつも通り撮影するだけ。最近のスマホカメラは性能が高いため、照明がなくても加工アプリを使えば十分に補正できます。
④壁面用と床面用の2種類のチェアマットを使う

最後にご紹介するのは、デザインの違うチェアマットを2種類使う方法です。 床面用に木目、壁面用にレンガなどを組み合わせると、部屋の一角を簡単に撮影用のスペースに変えられます。
この方法では「床と壁の継ぎ目」を隠す工夫が必要。 ホームセンターで販売されている巾木などの見切り材を使うか、チェアマットを細くカットして代用すると自然に仕上がります。
さらに本格的に撮影したい場合は、ネット通販などで購入できる撮影用ライトを組み合わせると、写真のクオリティが格段に上がります。

少し手間はかかりますが、工事は不要なので誰でも挑戦可能。スタジオ風の撮影環境を自宅に作れる方法としておすすめです。
クッションフロアを使って理想の「映える」写真を撮影しよう
今回は、SNSやフリマサイトにアップする「映える」写真を撮影するための背景づくりについてご紹介しました。
クッションフロア素材のチェアマットは、リアルな質感と豊富なデザインで、撮影用の背景として非常に優秀なアイテム。 自宅でも手軽に取り入れられ、写真の印象をぐっと高めてくれます。
用途によっては、「紙」や「布」など他の素材を組み合わせるのも効果的です。ぜひ一度、クッションフロアを活用して背景づくりに挑戦してみてください。
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